CHORDLINE (コードライン)
Ver 0.98 (Beta リリース)
ttp://flplayground.web.fc2.com/bin/CHORDLINEVer098b-beta.zip
更新履歴は
こちら
●どういう物?

簡単に言えば
「曲の外観をデザインする為のスケッチブック」 と言った感じのソフトです。
DAWやシーケンサーの類ではありません。(※シーケンス機能はありますが、若干主旨が異なります)
特徴としては
- コードが最小単位(セグメントと呼んでいます)
- 選択したスケールに合ったコード、合わないコードを一目で判別
- ピアノロールでも、名前がついたままのセグメントをざくざく編集可
- 気に入らないコードは「擦って」変更可能
- 奇妙だが便利な編集機能(配置のノーマライズ?重なりを削除?)
- さりげなく楽チンなショートカット配置
- MIDI-Out, MIDIファイル出力付き
- 配置したコードから、「逆に、合っているスケールってどれ?」を検索&そのスケールに変更可(Ver1.0未満未完成)
- 適当に押下した音から「それはこのコードに 似てるっぽい」と教えてくれる(Ver1.0未満未完成)
- 「音の並びと、音の鳴り方」を別に管理。それによって、例えば
「バッキングはそんな感じでOK。でもコード進行変えたい。移調じゃなくて。」
なんて場合に、何も考えずに変更可能(Ver1.0未満未完成)
こんな所です。
●現バージョンについて
これは 1st Beta + α リリースになります。一部の機能が完成していません。
なのでどちらかと言えば 人柱になって頂ける方向けのリリースと思ってください。
#とは言っても普通に動くとは思います。
もし何かありましたら、お手数ですが
サイト: http://flplayground.web.fc2.com/index.html
掲示板:
http://flp-bbs.8.bbs.fc2.com/
まで、以下の内容を明記の上、ご報告頂けると有難く思います。
- 使用OS
- マシンスペック (CPU/メモリ)
- 同時に他に何か動かしていたか」 例) DAW FL, Sonar, Domino, MSP 等
- MIDI-Yoke 等の仮想系ドライバを利用していたか
※既知の不具合
- コードパレット上のコード名表示。良く見ると「そこは C#じゃなくて Db だよね」と言った部分があります。(あくまで表記上の話)
- (仮)コードアシストは正常に動作しません。
- 他にもなにかあるかも。
●インストールについて
適当なフォルダに exe と interval.dat を放り込んで下さい。
レジストリは触っていません。(アンインストールもフォルダごと削除でOK)
※注意・必ず exe と dat は同じフォルダに置いて下さい。
また、このソフトは Microsoft Visual C# 2008 Express で作成されています。
現バージョンについては .Net Framework 2.0 以降が必須となっておりますので、
インストール前に予め、Windows Update 等を通じてアップデートを行っておいて下さい。
●出来る事と、使用方法
現リリース時点で、まだマニュアルやヘルプの類が完成していないので、
以下にざっくりとだけ記しておきます。
1. 基本的な流れ:
起動したら、まずは画面下部の黒っぽいエリアを適当に叩いてみて下さい。
CHORDLINE はその部分を「コードパレット」と呼んでいて、そこにあるものが音の材料の全てになります。
明るい灰色で表示されているコードが、現在設定されているスケールに対してオンスケールな物。
暗い色の物が、スケール外の音を含むコードです。
これらを適当に叩きつつ、気に入ったコードを画面上部のピアノロールに放り込んで切り刻み、
位置や長さを変え、曲の外観をデザインしていくイメージになります。
CHORDLINE はこの作曲者の作業初期段階における「大体の曲の流れをデザインする」過程について
可能な限り省力化が出来るように機能デザインされています。※これがこのソフトのテーマ
そうして出来上がったその「流れ」は、そのまま MIDI-Out して外部DAWに送り込むか、
あるいは MIDIファイルに保存して再利用する事が出来ます。※外部DAWに直接送り込むには、別途 MIDI-Yoke 等が必要になります。
2. 初めにやる事:
画面上部メニューで、 [ウィンドウ] → [MIDIウィンドウ] と選択するか、
あるいはコードパレット左下にある、一つだけ離れているアイコンをクリック。
またはコードパレット上で [Ctrl] + [Enter] を押下して下さい。
現れたサブウィンドウで、スケールやオクターブ、コードパレットクリック時のベロシティが変更出来ます。
3. 使い方・その1:「鍵盤のフリをする」
※事前に MIDI-Yoke 等の仮想MIDIケーブルがインストールされている必要があります。
画面上部ツールバー [ウィンドウ] → [設定ウィンドウ] にある、MIDI-Out で出力先を変更して下さい。
この状態になると、CHORDLINEが出力するMIDI信号は、全て外部に送信されます。
4. 使い方・その2:「ピアノロールを使う」
コードパレット左端、一番上のアイコンを押下するか、[S] キーを押下して下さい。
カーソルが変わったら、それが「ピアノロール転送モード」です。
その状態でパレットを叩き、片っ端から移動させてみて下さい。
(止める時は、もう一度転送モード選択)
あとはピアノロール画面左端にある編集アイコンを選択し、
配置されたコードのカタマリ(=これをセグメントと呼んでいます)に対して
移動、変更、引き伸ばし、カット等して流れを編集して下さい。
(この辺の操作は、一般的なシーケンサーと同様になります。一部固有な機能もありますが)
※ベータ Ver0.97以降:コードパレットからドラッグドロップでピアノロールに送り込めるようになりました。
●ショートカット
これらが CHORDLINE で使える機能の一覧です。(Ver 1.0未満現在、まだ増えます)
これらの機能は基本的にコードパレット、あるいはピアノロール上で右クリックする事で現れるメニューからも
選択する事が出来ます。(一部を除く)
またキーの配置自体は固定ですが、[S][D][C][W][V] と言った「左手の指だけ動かして届く範囲」に、
主な機能を集中させています。(※何かに似ている、ありがちな配置を意識しています)
共通:
1. ホイールドラッグ | .. グラブ (画面を掴んでスクロール) |
2. 右クリック | .. 各機能のメニュー |
3. [W] | .. ホイール動作の変更メニュー表示 |
4. [Ctrl] + [W] | .. ピアノロール/コードパネルを最大化 or 50%に戻す |
5. [Ctrl] + [Shit] + [W] | .. パネルの分割方向を入れ替える |
|
6. [Ctrl] + [N] | .. 新規作成 |
7. [Ctrl] + [O] | .. CLDファイルを開く |
8. [Ctrl] + [S] | .. CLDファイルで保存 |
9. [Ctrl] + [Shift] + [S] | .. MIDファイルで保存 |
|
10. [Ctrl] + [I] | .. MIDi設定パネルを開く |
コードパレット:
1. [S] | .. ピアノロール転送モード |
2. [R] | .. ルートを左端にする |
3. [H] | .. スケール外の"ノート"の表示/非表示 |
4. [C] | .. コードを畳む (※Ver 0.98 〜追加) |
|
5. [Shift] + [H] | .. 選択の軌跡を表示 |
6. [Shift] + [L] | .. ログに記録 |
|
7. [Ctrl] + [Enter] | .. サブウィンドウ (MIDIウィンドウ)表示 |
ピアノロール:
1. [M] or [V] | .. 移動 |
2. [E] | .. 範囲選択 (※移動モードでも範囲選択は可能ですが、セグメントを直接クリックした際の挙動が異なります) |
3. [R] | .. リサイズ (※移動モードでもセグメントの右端をドラッグで可能ですが、「選択しづらい」場合に使えます) |
4. [K] | .. ナイフ |
5. [D] | .. ケシゴム (※押下後にドラッグすると機能します:仕様) |
6. [C] | .. コードチェンジ コードスクラッチ(※[Shift] + ドラッグで転回を行います) |
7. [S] | .. スクラブ再生 |
8. [H] | .. グラブ (ホイールドラッグと同じ) |
|
9. [Ctrl] + [A] | .. 全て選択 |
10. [Ctrl] + [C] | .. コピー |
11. [Ctrl] + [X] | .. カット |
12. [Ctrl] + [V] | .. ペースト |
13. [Ctrl] + [Z] | .. Undo (8回まで) |
14. [Ctrl] + [Y] | .. Redo |
15. [Del] | .. 選択しているセグメントを削除 |
|
16. [Shift] + [N] | .. 配置のノーマライズ (※後述) |
17. [Shift] + [D] | .. セグメントの重なっている部分をカット |
18. [Ctrl] + [P] | .. プロパティ |
|
19. [Space] | .. シーケンスの再生/停止 (※予めプレイヤーコントロールを開いておく必要があります) |
20. [Home] | .. 再生マーカーを先頭へ |
21. [BackSpace] | .. 一時的に Quantize を (none) にする (もう一度押下で戻る) |
|
22. [Ctrl] + [Enter] | .. サブウィンドウ (プレイヤーウィンドウ)表示 |
※配置のノーマライズ:
コードセグメントの重なっている部分を避けてピアノロール先頭から順番に並べなおす機能。
(MIDIコントロール他にある) 鍵盤部分
1. [0]〜[9] | .. (鍵盤の)オクターブを移動 |
2. [Ctrl] + [←] | .. (鍵盤の)オクターブを1オクターブ下に移動 |
3. [Ctrl] + [→] | .. (鍵盤の)オクターブを1オクターブ上に移動 |
4. [Home] | .. 現在設定されているオクターブに戻る |
5. [S] | .. スケールの強調表示 |
|
6. ホイール | .. 左右にスクロール(固定) |
7. ホイールドラッグ | .. グラブ (共通と同じ) |
※他の機能については 右クリックのメニューから選択してください
●本リリース(Ver 1.0)で修正、追加される機能
1. (仮称)コードアシスト の修正
名称他、機能のスタンスが変わる可能性があります。
2. コードの機能の表示:
とりあえず Major と Minor についてだけ。T, D, SD 等の表示を行います。
またそれに従い、適当に並べられたコードを「ざっくりと、その機能に従って並べ替える」機能も追加。
※内部的には実装済み。UI未対応。
2. モディファイア機能:ピアノロールの時間軸に対して、ステップシーケンスによるゲートを重ねる事が出来ます。
※内部的には実装済み。UI未対応。
これはコード(つまり出音)と、その出力のされ方(ゲート)を、それぞれ独立した物として作成し、
重ねる事が出来ます。
このアイデアの発端はコレです → 「ちょっとコード全部変えて。でもダダダダダーンっていう鳴り方はそのままで」
これを簡単に実現します。
※例えば4分音符でコードがガンガンガンと鳴らされている時、音楽的にはその時間は「そのコードの世界」になっている。
しかし通常のシーケンサーでは、最小単位であるノートがバラバラに管理されていて、「その世界」との関連性は無い。
世界感(フィーリング)と、鳴らせ方(技巧)。CHORDLINEではこの二つを別の物と見なす事で、作曲者の「余分な手間」を減らすよう
工夫がされています、という事。
●今後の実装予定 (本当に実装します)
1. FSCファイル(FL Studio Score File)出力
2. (FLの)Synthmaker による連動プラグイン or VSTi(連動用)
MIDI-Yoke 無しで連動 &「現在のTickにおけるコード名」をDAW側(の、VSTiパネル上)に表示。
優先順序的にかなり先の予定。
●未定な実装予定 (ただの思いつきです。約束は出来ません)
1. 音声入力からの音程判別
やってみたいだけ (和音の判定かぁ・・・)
2. (Vocaloid)VSQファイル出力
おい。(やってみたいだけ2 ・・・ 意味が)
●今後も実装する予定の無い機能 (本当に実装しません)
1. ノート単位で編集
CHORDLINE は意図的にコードを最小単位としています。その用途については他のDAWをご利用下さい。
2. MIDIファイルの読み込み
1に類する操作を行いたいが為、という意味なら実装予定はありません。
ただし「他の理由で」実装する可能性はあります。
3. Rewire接続
Steinberg に何か言ってやってください。(と言うか、CHORDLINEにはあまり関係無いっていう)
●ベータ版更新履歴
Ver 0.98
全体:
- とんでもない大バグ:5和音以上の最後のノート、正常に出力されていなかった点を修正
コードパレット:
- 選択の軌跡、若干動作変更(わかりづらかったので)、さらに表示の形式を変更(暫定)
- スケールに対してノートの順(ギリシャ数字)を表示するよう変更
- スケールに対して、そのノートの機能(T,S,D)を表示するように変更
- 押下したコードの代理コード(に、なりそうなコード)を強調表示するように変更
- ドラッグ動作を一部修正
- コードの並び順を「Triad、7th系、6th,9th,一部7th系、その他(テンションコード他)」に分類
- 6に伴い、コードを「畳んで表示」する機能を追加(デフォルト:On)
- 6に伴い、不要と判断して「直線状に並べる」の機能を削除
ピアノロール:
- 並べたコードの名称を、MIDIコントロールウィンドウのログへコピーする機能を追加
- コードチェンジの名称を「コードスクラッチ」と変更
- コードスクラッチの1バリエーションとして、転回機能機能を追加([Shift] + ドラッグ。右クリックメニューからも選択可能)
- T,S,D の順にソートする機能を追加 (仮称・ケーデンスソート)
(注・導音の判断を行っていない、コードの補間は行わない、等の理由から D⇒T への戻りは行われない点に注意。
あくまでざっくりソート。但し代理和音は考慮される)
- (追)右クリックメニューを整理
- (追)おまけ・選択したコードをコードパレットに通知する機能を追加
Ver 0.97
- コードパレットに全てのコードが表示されていなかったバグを修正
- CLDファイルのドラッグドロップ対応
- コードパレットからピアノロールへのドラッグドロップ対応
- ピアノロール上、スクラブ再生の動作を若干修正
Ver 0.96
- MIDI-In 開放 (※ コードパレット上、MIDIウィンドウ内のキーボードが反応します)
- ピアノロール、コードチェンジのアイコン変更&スクラブ再生、コードチェンジの際の表示を若干変更。
- 新規作成メニュー、破棄警告追加
- 開いたファイルのパスを表示 & Save(cld, mid) / Open(cld) 時のデフォルト表示変更
- 若干不具合修正
top
●ご利用に際して
Freeware です。そのうちさらに機能を拡充したら Shareware にするかもしれません。
ただし、その場合でも現行からの発展バージョン分については、Life time freeware (笑) とします。
尚お約束ですが、本ソフトウェアを利用した際に何かトラブルがあったとしても
当方は一切その補償の責務を負わない物とします。その点をご理解頂いた上で、ご利用下さい。
●作者について
FLP管理人
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