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■(FL +) VSTHost + MIDIYoke■
どういう物?
詳しい解説はググってみて下さい、ですが簡単に。
VSTHost VST/VSTi プラグインを複数読み込み、自分の中で繋ぐ物(モジュラー接続等と呼ぶ)。外部との連動用に MIDI-In/Out の口を持ち、
MIDI-Inの信号を受けると、腹の中で結線している各種 VST/VSTi にそれを伝える。
他に有名な物としては、Maize Studio(中国製) 等がある。
MIDI-Yoke 仮想 MIDIケーブル とも呼ばれる。本当に呼称のまま。仮想的なMIDIドライバ。
インストールすると、Windowsのドライバレベルで MIDI-In/Out の口が現れる。これを用いると、例えばまったく無関係な DAW同士でも
(MIDI-In からの入力を理解し、Outに対して出力できる物であれば=つまり大抵の物ならば) 自由に結線する事が出来る。

もうこの時点で、大体何をしようとしているのか察しがつくかもしれません。

どういうイメージを持てばいい?
こういうイメージでOK。

  1. [MIDIキーボード(Hardware)] ─(MIDIケーブル)→ [DAW(例えばFL)] ─(MIDIケーブル)→ [外部音源(Hardware)]
  2. [MIDIキーボード(Hardware)] ─(MIDIケーブル)→ [DAW(例えばFL)] ─(仮想MIDIケーブル:MIDI-Yoke)→ [VSTHost(中に各種 VST)]
1が「In/Out 共に Hardwareを繋いでいる "普通の結線" 」だとして、
2が今からやろうとしている流れ。ちなみに MIDIキーボード の部分は MIDI-In の例として書いただけなので、今からやる内容とは特に関係ありません。
イメージとして、ソフトから見た場合「仮想か否か区別がつかない状態になっている」、というイメージが伝わればOK。
入手先
VSTHost .. http://www.hermannseib.com/english/vsthost.htm
MIDI-Yoke .. http://www.midiox.com/index.htm?http://www.midiox.com/myoke.htm

まずはDLしておいて下さい。  ※余談ですが、「ここまでの話ですでに欲しくなってきた」ような人は、多分俺と似たタイプの人です。

例としてVocaloidを接続
まずお断りを。何故 例としてVocaloid か? ですが。
理由はこれのせいです → http://www.crypton.co.jp/mp/pages/support/vocaloid2/vocaloid2_host.jsp
FLでは、RealtimeVSTi しか使えない、と言われている(※1)ので。 しかも試してみると… コイツ(RealtimeVSTi)が非常に曲者。

普通に音源(VSTi)としていつもの Channel にロードし、スコア書いて鳴らそうとすると… なんと歌詞の設定スイッチが Off になってしまう(=発声準備状態に戻ってしまう)。
…… [Play] 押下の後、再度 [Aa] 押下すれば再開は出来るのですが …なんだソレ。ダメじゃんと。

という訳で、この「出来そうで出来ない状態」が非常にはがゆかったと。そういう訳で解決したくなった次第です。
ダメと言われると意地になる。 勿論、Vocaloid に限らず、似たような似ないような、何らかの問題を抱えている他の VST/VSTi をお持ちの場合でも、
以下の接続を介すれば、解決出来る可能性も広がります。(これが重要)

接続の実際
以下の手順で、次のようなイメージの接続を行います。 1) まずは先述の VSTHost と MIDI-Yoke をインストールして下さい。 ※インストール方法については他のサイトに丁寧な解説があります。必要であれば確認して下さい。


2) インストール後、何も考えずにまず、 VSTHost を起動。おもむろに [Device] → [MIDI] を選択。



3) するとダイアログが開くので、[MIDI Input Device] から、これから使用する仮想MIDIケーブルを適当に選び、「その名前を覚えておく」



4) 続いて、使用するVSTのロード。ここでは [File] → [New PlugIn] を使用して選択します。(※2)



5) VOCALOID2_Realtime.dll を選択。 ※実際の場所については後述。



6) するとこんなパネルが開くので… 図のカーソルが当たっている場所(丸いメーターようなアイコン)をクリック。
※注意・もしも他に VocaloidEditor 等を起動していた場合、ここでエラーが起こります。他のVocaloid使用ツールは予め閉じておいて下さい。



7) さらに「その VST/VSTi 固有のパネル」が開くので… この例の場合は Vocaloid2 のパネルが開くので、
とりあえず図のカーソル位置にある [LYRICS EDIT] をクリック。



8) 歌詞を入力。   ※Vocaloid RealtimeVSTi のパネル上の各機能については、製品付属のマニュアルを確認して下さい。



9) Enterキーを押下後、[aA] (歌詞の処理)を押下。





※※ この状態で、VSTHost は放置します。以降は FL側の設定。 ※※





10) FLを起動し、[Option] → [MIDI Settings]



11) やろうとしているのは 「FL が MIDI信号 送信 → VSTHost が受信」なのだから、[Output]の部分を設定。
ここで!上方の 3 で設定した「MIDIYokeのケーブルの名前」を思い出して下さい。それを選択。



12) PORT番号を適当に設定(※3)。このPORT番号も覚えておいて下さい。(覚えておく事、これで2つ目)



13) [Add one] から とりあえず [MIDI Out] を選択。
 



14) 開いたパネルの [PORT] の所。先ほどの 12 で設定した PORT番号に合わせて下さい。



とりあえずこの状態で、パネル上のキーボードをクリックするなり、あるいはピアノロールにスコアを書いて [Play]押下するなりしてみて下さい。
Vocaloid が歌ってくれれば、とりあえずこの段階はクリア。

多分、初めてこのような形で "Vocaloidを" 接続された方は 「おおっ!」 と思われるかもしれませんが、
きっとすぐに落胆します。 その落胆を解決する方法については、次ページで説明します。









※1・「FLでは、RealtimeVSTi しか使えない」 … 実際には Rewire も使用可能。また *.wav 経由なら別に普通。

※2・ [Set Data Path] でパスを設定しておき、ロードする方法もありますが割愛。

※3・ここでは「適当に設定」していますが、実際には「FLStudio内で、他に使っていないPORT」を指定する必要があります。




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